矢部の湯行ってきました

矢部の湯が今月末で閉店してしまうと聞いて、ギリギリ行ってきました。




看板、歴史を感じますねー。

のれんは牛乳石鹸!



なんだかここがノスタルジックな世界への入口のような気になります。


靴箱にくつを閉まってガラガラと中へ入ると、昔ながらの番台があり、女将さんがいらっしゃいます。

料金は大人1人470円。


脱衣所もすごいレトロで、置いてある台とか傾いちゃったりしているのですが、汚くはないんです。清潔。でも昔。

体重計は昔の学校にあったやつです!


お風呂場入ってこれまた昔を感じることが出来ますよ。


洗い場が40箇所くらいあるのですが、すご~~~い低いところにお湯とお水それぞれの蛇口があって、デザインが昔!!!


そして、壁側の洗い場にはシャワーがついているのですが、3箇所のみが取り外し可能ないわゆる今風シャワーで残りは固定式のシャワーなのです。それが鏡の上についているので、自分がしゃがんだ状態でクルクル回ってシャワーは浴びます。
てことで、洗面器の方が便利!!!
ちなみに洗面器はもちろんケロリン 笑


湯船は3種類あって、最初に入ったのは深いお風呂。立って入れるし、段差があるのでそこに腰掛けて入ることもできます。
前に記事でも読みましたが、薪で沸かすお風呂はお湯が滑らかです。


2つ目は薬草のような温泉成分のようなのが入っているちょっと茶色いお風呂です。
これが、熱い!!!
温度計を見ると48度!!熱湯風呂みたいですね。
けれども、お水の蛇口があるので、ご自由にうめてください的な感じなのです。
けど、健康に良いらしく、体もあったまるんだそうです。


そして3つ目がジャグジー風呂。
なめらかなお湯がブクブクしていて、そしてなぜかブクブク風呂には底から赤いライトアップがされています。


そして湯船に入ると目に入るのが、銭湯独特の壁画。富士山の絵ではなかったですが、どこかの海の絵。絵には26.8.25 って日にちが入ってたけどこれは昭和25年に描かれたものなのかしら。だとするとすごい歴史です。たしかに壁画はだいぶ年季入ってます。


どの湯船もスパのような大きいものではありませんがタイル張りの懐かしのお風呂です。
5人くらいしかいなかったのでゆったり入れました。


シャンプー石鹸は置いてないので持参します。


お風呂を堪能したら、脱衣所で扇風機&昔風クーラーで涼みます。
真ん中にテーブルと椅子があるので、そこでちょっと休憩です。
漫画やうちわも用意されているので、みんな休憩してました。


ドライヤーは20円で3分。
昔ながらのマッサージチェアも20円で使用可能ですよ。このマッサージチェアは叩く位置を手動でクルクル回すタイプです。
牛乳やマミーなども売ってます。


そんなこんな休憩している間に番台にいらっしゃった女将さんが旦那様とバトンタッチ。多分お風呂に入って行かれましたー。


休憩まで堪能したら、番台の旦那様にご挨拶して終了!


外の貼り紙がなんか寂しくなりました。




そして、まろやかなお湯のための大事な煙突からもくもく。
これが迷惑と言われてしまうようになったのは、昔は高い建物がなかったのに、高層のマンションなどが増えてしまったことが原因なのですよね。
なんだか寂しいですね。



ほーーーーんとにレトロ。3丁目の夕日の映画の世界な感じです。
なんだか不思議と落ち着くんですよね。
女将さんが60年前のままほとんど使ってるっておっしゃってました。


いつも利用されていた方々にとっても落ち着く場がまた1つ消えていってしまうんですよね。

いやー。なんだか本当にこういう文化が消えていってしまうのが寂しいなと思いました。
重要文化財でいいんじゃない?と思うくらいです。


それにしても60年。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。




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